前屈を含め身体が硬いお悩みは、
もともと骨の成長に対して
筋肉の長さが足りずストレッチに苦労している子や、
練習量に対してメンテナンスが追いつかず筋肉を硬くしている子、
その他、ストレッチが正しく出来ていない子まで
身体が硬いお悩みの原因は幾つか考えられますが、
柔軟をしてもなかなか柔らかくならない子は、
多くのパターンで伸ばす筋肉を正しくストレッチできていない子が多いので、
今回は、前屈で伸ばすべき筋肉を紹介したいと思います。
前屈で伸ばす筋肉は合ってますか?
長座で前屈ができない子の多くは、
裏モモが伸びず膝が曲がり、更に骨盤も後傾するため
ストレッチをする時は下記の様になります。
本来、前屈では裏モモや膝ウラを伸ばしたいのに、
背中を丸めてしまうと上記のように骨盤が後傾し膝は曲がりやすくなるため、
ターゲットとしている筋肉はストレッチされません。
※これでは、背中のストレッチになってしまいます!
よって、どんなに頑張っても、
膝ウラは伸びず、また一向に柔軟性も向上しません。
もし、裏モモが硬くて骨盤が後傾してしまう子は
下記の様に坐骨の下にタオルを置いて前屈をしてみてください。
坐骨の下にタオルを置くと
上体は重力に負けず骨盤は立ちやすくなります。
また、写真の様に正しく股関節から前屈できると
背中のストレッチにはならず、本来伸ばしたい裏モモや膝裏に効かせることができます。
万が一、それでも前屈ができない方は、
こちら↓の動画を参考にストレッチを行ってみてください。
身体が硬くて「前屈できない」お悩みの解決法!
ストレッチ(静的)のルール
1 身体が温まっている時に行なう
運動後や入浴後など、
身体が温まっている時に行うストレッチは柔軟性向上に効果的。
2 一部位につき「30秒」以上を目安に行う
バレエに頻繁に使う筋肉(お尻の深層筋など)は
ボリュームがあるため、なるべく時間をかけてじっくりと行う。
3 ターゲットを意識する
伸ばしたい筋肉が内モモなのか、それとも裏モモなのか、ふくらはぎなのか?
ターゲットを意識することで、より効果的に伸ばしたい筋肉にアプローチできます。
4 反動はつけない
静的なストレッチで柔軟性向上を目的としたストレッチは、
反動をつけると反射の影響により筋肉は縮まる働きに作用するため、
実施する際は時間をかけて徐々に伸ばす。
5 自然呼吸で行う
呼吸を止めると可動域は制限されやすくなるため、
ストレッチ中は常に自然呼吸、もしくは息を吐きながら行う。
その他、ストレッチは気温や湿度、
また実施する時間などの影響も受けるため、
行なう際は最低上記5点に気をつけ行なうようにしてください。